目次
1.クイーンSのラップ分析
1-1.過去5年間のラップパターン
対象年 | 前半4F | 後半4F | ラップパターン |
---|---|---|---|
2015年 | 47.6 | 47.2 | 平均持続加速 |
2016年 | 49.1 | 46.2 | 平均持続加速 |
2017年 | 46.8 | 47.4 | 高速瞬発加速 |
2018年 | 46.5 | 47.1 | 平均瞬発加速 |
2019年 | 48.4 | 46.4 | 平均持続加速 |
平均 | 47.60 | 47.16 | 平均持続加速 |
過去5年間全て加速パターンとなっており、瞬発力が問われるレースです。ペースは平均ペースが多く、先行・差しが有利な傾向にあります。
1-2.過去5年間のラップ
対象年 | ラップ | タイプ |
---|---|---|
2015年 | 12.3 – 11.6 – 11.6 – 12.1 – 12.3 – 12.1 – 11.7 – 11.6 – 11.8 | 平坦 |
2016年 | 12.5 – 11.6 – 12.4 – 12.6 – 12.4 – 11.9 – 11.6 – 11.2 – 11.5 | 平坦 |
2017年 | 12.2 – 11.2 – 11.8 – 11.6 – 11.5 – 11.9 – 12.1 – 11.5 – 11.9 | 加速 |
2018年 | 12.1 – 10.8 – 11.5 – 12.1 – 12.6 – 12.5 – 11.8 – 11.3 – 11.5 | 加速 |
2019年 | 12.2 – 11.9 – 12.1 – 12.2 – 12.2 – 11.9 – 11.5 – 11.1 – 11.9 | 平坦 |
平坦か加速のラップ傾向です。平坦戦の場合は後半4Fの11秒台の持続が重要になります。
一方、瞬発戦の場合はキレ味が重要になると思います。どちらかの武器が必要になるレースと言えます。
1-3.過去5年間のペース
対象年 | 前半4F | 後半4F | RPCI | ペース |
---|---|---|---|---|
2015年 | 47.6 | 47.2 | 52.6 | ミドル |
2016年 | 49.1 | 46.2 | 57.0 | スロー |
2017年 | 46.8 | 47.4 | 48.9 | ハイ |
2018年 | 46.5 | 47.1 | 53.5 | ミドル |
2019年 | 48.4 | 46.4 | 55.1 | スロー |
どのレースでも先行と差しがバランスよく来ている印象です。
2017年はハイペースですが、アエロリットが先頭からゴールまで逃げ切って勝ったレースです。前走のNHKマイルでもハイペースで勝っており、実力差が大きかったと言えます。
2.クイーンSの血統4L分析
過去5年の3着以内に入った馬は、全て欧州型の血統が入っています。4Lの中に欧州型が入っていない馬は消しで良いと思います。
2015年の勝ち馬4L
着順 | 馬名 | 父 | 母父 | 父母父 | 母母父 |
---|---|---|---|---|---|
1着 | メイショウスザンナ | アグネスデジタル(米国型) | サンデーサイレンス(日本型) | チーフズクラウン(米国型) | マルゼンスキー(欧州型) |
2着 | レッドリヴェール | ステイゴールド(Tサンデー型) | ディキシーランドバンド(欧州型) | ディクタス(欧州型) | ノーザンダンサー(米国型) |
3着 | イリュミナンス | マンハッタンカフェ(Tサンデー型) | トニービン(欧州型) | ローソサイエティ(欧州型) | ヌレイエフ(欧州型) |
2015年は欧州型が多い結果となっております。そもそも札幌の芝は欧州型に合っているというのもありますが、レース展開としても持続型のため、ある程度タフさが求められたということでしょう。
上がりの速さが求められるレースでもあるため、サンデー型の血が3頭とも入っていることもポイントです。
2016年の勝ち馬4L
着順 | 馬名 | 父 | 母父 | 父母父 | 母母父 |
---|---|---|---|---|---|
1着 | マコトブリジャール | ストーミングホーム(欧州型) | ブライアンズタイム(欧州型) | シャリーフダンサー(米国型) | アファームド(米国型) |
2着 | シャルール | ゼンノロブロイ(Tサンデー型) | カルドゥン(欧州型) | マイニング(米国型) | シンプリーグレート(欧州型) |
3着 | ダンツキャンサー | アドマイヤジャパン(Tサンデー型) | サクラバクシンオー(日本型) | カーリアン(欧州型) | クリスタルパレス(欧州型) |
こちらも欧州型がメインの血統です。
2017年の勝ち馬4L
着順 | 馬名 | 父 | 母父 | 父母父 | 母母父 |
---|---|---|---|---|---|
1着 | アエロリット | クロフネ(米国型) | ネオユニヴァース(Dサンデー型) | クラシックゴーゴー(米国型) | ヌレイエフ(欧州型) |
2着 | トーセンビクトリー | キングカメハメハ(欧州型) | サンデーサイレンス(日本型) | ラストタイクーン(欧州型) | ヌレイエフ(欧州型) |
3着 | クインズミラーグロ | マンハッタンカフェ(Tサンデー型) | インエクセス(欧州型) | ローソサイエティ(欧州型) | シアトルスルー(米国型) |
こちらも欧州型がメインの血統です。
2018年の勝ち馬4L
着順 | 馬名 | 父 | 母父 | 父母父 | 母母父 |
---|---|---|---|---|---|
1着 | ディアドラ | ハービンジャー(欧州型) | スペシャルウィーク(Tサンデー型) | ベーリング(欧州型) | マキャベリアン(欧州型) |
2着 | フロンテアクイーン | メイショウサムソン(欧州型) | サンデーサイレンス(日本型) | ダンシングブレーヴ(欧州型) | ブレイヴェストローマン(米国型) |
3着 | ソウルスターリング | フランケル(欧州型) | モンズーン(欧州型) | デインヒル(欧州型) | ダッシングブレード(欧州型) |
この年は極端に欧州型に偏っています。
2019年の勝ち馬4L
着順 | 馬名 | 父 | 母父 | 父母父 | 母母父 |
---|---|---|---|---|---|
1着 | ミッキーチャーム | ディープインパクト(Tサンデー 型) | ダンシリ(欧州型) | アルザオ(米国型) | ドミニオン(欧州型) |
2着 | スカーレットカラー | ヴィクトワールピサ(Tサンデー型) | ウォーエンブレム(米国型) | マキャベリアン(欧州型) | ディスタンスリレイティブ(欧州型) |
3着 | カリビアンゴールド | ステイゴールド(Tサンデー型) | ケープクロス(欧州型) | ディクタス(欧州型) | ミスタープロスペクター(米国型) |
この年は父が全てTサンデー型ですが、やはり割合として多いのは欧州型です。
3.同コース分析
3-1.種牡馬傾向
過去5年間の同コース(札幌・芝・1800m)の複勝率上位10頭は以下の通りです。※最小レース機会数が5以上のみ。
種牡馬 | 大系統 | タイプ | 複勝率 |
---|---|---|---|
ベーカバド | エクリプス系 | 欧州型 | 60.0% |
スペシャルウィーク | サンデー系 | Tサンデー型 | 60.0% |
フランケル | ノーザンダンサー系 | 欧州型 | 50.0% |
ルーラーシップ | ミスプロ系 | 欧州型 | 45.8% |
ディープインパクト | サンデー系 | Tサンデー型 | 42.6% |
アドマイヤムーン | ミスプロ系 | 日本型 | 41.2% |
ストーミングホーム | ミスプロ系 | 欧州型 | 40.0% |
メイショウサムソン | ノーザンダンサー系 | 欧州型 | 38.9% |
ブラックタイド | サンデー系 | Tサンデー型 | 37.5% |
スクリーンヒーロー | ターントゥ系 | 欧州型 | 36.4% |
10頭中6頭が欧州型です。次にTサンデー型が3頭、日本型が1頭となっています。
大系統で多いのは、ミスプロ系とサンデー系となっています。
3-2.騎手傾向
過去5年間の同コース(新潟・芝・1000m)の複勝率上位5人は以下の通りです。
騎手 | 複勝率 |
---|---|
モレイラ | 64.0% |
ルメール | 60.9% |
武豊 | 44.4% |
川田将雅 | 42.9% |
福永祐一 | 42.5% |
4.クイーンSの傾向
3-1.勝ち馬の平均値
平均PCI | 56.0 |
平均年齢 | 4.6歳 |
平均斤量 | 54.6kg |
平均人気 | 4.0番人気 |
平均馬体重 | 462.4kg |
平均タイム | 1分46.7秒 |
平均上がり3F | 34.2秒 |
3-2.脚質傾向
脚質 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|
逃げ | 20.0% | 20.0% |
先行 | 21.1% | 31.6% |
差し | 20.0% | 35.0% |
追込 | 5.9% | 5.9% |
マクリ | – | – |
逃げ・先行・差しが同じくらいの連対率です。
芝が軽いと逃げ・先行有利、芝が重めだと差しが有利の傾向です。
3-3.上がり3F傾向
上がり3F順位 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|
1位 | 50.0% | 66.7% |
2位 | 50.0% | 50.0% |
3位 | 28.6% | 42.9% |
4位~5位 | 11.1% | 44.4% |
6位以降 | 5.7% | 5.7% |
連対を取るためには上がり3位までに入っていることが重要です。Tサンデー型が台頭しているのは、末脚が重要な要素だからでしょう。
3-4.馬体重傾向
馬体重 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|
400~419kg | 50.0% | 50.0% |
420~439kg | 20.0% | 20.0% |
440~459kg | 9.1% | 18.2% |
460~479kg | 20.0% | 24.0% |
480~499kg | 15.4% | 38.5% |
500~519kg | 0% | 0% |
520~539kg | 0% | 0% |
540kg以上 | 0% | 0% |
500kg以上の大型馬の連対率は0%です。500kg以上は消しで良いと思います。
3-5.斤量傾向
別定のため、斤量傾向は省略します。
斤量 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|
49.5~51kg | – | – |
51.5~53kg | – | – |
53.5~55kg | – | – |
55.5~57kg | – | – |
57.5~59kg | – | – |
3-6.枠番傾向
枠番 | 複勝率 | 平均着順 |
---|---|---|
1枠 | 40.0% | 5.2着 |
2枠 | 80.0% | 4.0着 |
3枠 | 0.0% | 8.3着 |
4枠 | 25.0% | 6.1着 |
5枠 | 12.5% | 7.0着 |
6枠 | 11.1% | 9.4着 |
7枠 | 20.0% | 6.6着 |
8枠 | 30.0% | 5.6着 |
基本的には内側が有利です。一方、7枠・8枠も悪くない実績です。
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4.脚質分析
ここでは、馬券圏内になる馬の特徴を紹介します
逃げ・先行馬の特徴
①前半3Fが35.6秒以下のレースで5番手以内に付けて、3着以内になっている
②上がり3Fは1着の馬から0.6秒以内に収まっている
③距離は1600~2000mの間
★前半3F34秒台で逃げ・先行で勝っている馬は買い!!
差し馬の特徴
①前半3Fが35.6秒以下のレースで10番手以内に付けて、3着以内になっている
②上がり3Fは3位以内に収まっている
③距離は1600~2000mの間
追い込み馬の特徴
追い込み馬(4コーナー時点で11番目以下)はここ5年間で馬券圏内に入っていないため、除外
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